観音寺市、三豊市、香川県医師会のご後援を頂き、当地区医師会主催で毎年開催しております健康教育講演会も今年で第27回を迎えることができました。今年はがん検診に主眼をおいて、平成27年7月11日午後1時半から三豊市文化会館(マリンウエーブ)を会場に開催いたしました。心配されましたお天気も問題なく、晴天の中で650名程の市民の方が来場されました。
第一部は三豊総合病院内科・健康管理センター医師の遠藤日登美先生から、「受けていますか?がん検診」との内容でご講演を頂き、がんは早期に発見すれば十分に直すことができる病気であること、タバコの害、特にがんに関しての悪影響(本人はもとより周囲の方にも)等について分かり易く説明して頂きました。当地区のがん検診受診率はかなり低く、医師会、行政の更なる受診率向上への努力が必要と思われます。
第二部はタレントの原千晶さんから「大切にしたい自分の体 〜私が伝えたいこと〜」のご講演を頂きました。原さんは、子宮頸がん、子宮体がんを経験され、大きな手術、そして化学療法を自らが受けられた経験を元に、積極的に、がん予防の啓発やがん患者支援の活動を行われています。実体験に基づいたお話は、説得力、そしてある意味で迫力のあるお話でした。ある人が、がんに罹患することは、周囲の方々にも大きな影響を与えます。がんの予防、あるいは早期に発見し治療することは自分自身を守るだけではなく、周囲の人を守ることにもなるということを強く述べられていました。
現在約半数の方ががんに罹患する時代です。自分自身も、予防できるがんは予防し、治せるがんは早期に発見しキチンと治す。そして、がんに負けない地域になるように医師会員の一員として努力して参りたいと思います。