我が国では人口が急速に高齢化するとともに骨粗しょう症が急速に増えています。現在我が国では1300万人が骨粗しょう症と推測されます。骨粗しょう症となると、脊椎椎体(背骨)骨折 大腿骨頚部(足の付根)骨折 前腕(肘から手首の間)骨折などの骨折が増えて生活の質が低下してしまいます。そのため骨粗しょう症の予防が重要です。現在予防効果が証明されているのは、若年者では18歳以前に強度のある運動を行うこと、中高年者では適正体重の維持と痩せの防止、栄養指導、歩行を中心とした運動の日常的実施、禁煙、節酒などです。
骨折の既往のある方、特に脊椎骨折、大腿骨頚部骨折のある方、身長が4cm以上減少した方は主治医に相談していただき、骨折のない幸せな人生を送りましょう。
参考文献 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版