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健康情報
■飲み物のpH

そろそろこまめな水分補給が大切な季節になってきました。皆さんが日頃よく飲む飲料水の(酸性、アルカリ性を示す指標)はどのくらいなのでしょうか。乳酸飲料のpH:3.3~3.9、炭酸飲料のpH:2.3~2.9、市販果汁100%ジュースのpH:3.7、スポーツドリンクのpH:3.6、お茶のpH:6.3などとのことです。ジュースや炭酸飲料などはpHが5.5より低いものが多く、歯を溶かす原因となります。

昔、アメリカのグレープフルーツジュースの工場で働いている人の多くが虫歯になっていたという話がありました。なぜだろうと考えてみると、なんとその工場ではグレープフルーツジュースが飲み放題だったのです。また、毎朝のジョギングの後、一年半にわたって黒酢を飲み続けた人の虫歯、この人は口の奥にためながら飲む癖も要因であったとのこと。さらに、アルコール依存や過食症でおう吐を繰り返すと、強酸性の胃液が原因で虫歯(酸蝕歯)や逆流性食道炎になることがあります。ちなみにコーラ飲料のpHは2.2であり、胃液の値にかなり近いのです。

一般的に酸っぱいと感じる食品は酸性になっているものが多いのですが、スポーツドリンクやコーラなどもかなりpH値が低く、酸性です。逆に、アルカリ性は苦みとして感じるためpH10を超えるようなアルカリ性食品はほとんどありません。これらのことより私たちが普段口にしているものは酸性のものが多いことがわかります。

乳酸飲料などもお腹には優しいですが、飲みすぎてはやはりよくありません。体内のpHを整えるためにも食品の酸性、アルカリ性を把握しておくことは大事です。酸性食品ばかりを摂ると歯への影響だけでなく体の冷えやむくみ、代謝の低下が引き起こされます。反対に体内をアルカリ性に保つと体の免疫力が強化され、内臓の負担も軽減されます。

私たちの普段の水分補給には体液のpH7.4前後に近い弱アルカリ性もしくは中性の水分が身体への刺激も少なく最適とされています。健康のためにも、日頃の飲み物を見直してみてはいかがでしょう。