■災害時に備えて患者さんがするべきこと
●避難袋
災害は忘れたころにやってきます。東北の震災時もすぐに災害対策本部が設置されて、救護活動が始まりましたが、すぐに救援物資は届きません。最低3日間、出来れば1週間は「自分の身は自分で守る」ことが必要です。避難袋を準備しましょう。
避難袋には水、食料、着替え、携帯ラジオ、懐中電灯、電池などの非常用キットを準備する必要があります。たくさんになるようならキャリーバックやリュックに入れるといいでしょう。
●薬入れポーチ(ケース)
薬品を入れるケースを準備して、内服薬を1週間分入れておき、どこに行くときもそれを携帯するようにする習慣をつける。インスリン治療中の人は注射器と血糖測定器一式をやはり1週間ぐらい入れて一緒に持ち運べるようにしておく。お薬手帳か薬の内容のコピーは重宝するので必ず持参するようにしましょう。
(参考文献は「糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル」文光堂より改変)