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■人前であがりませんか?

人前で話をしたり、初対面の人に会う時に緊張してしまった経験は誰でもあります。多くの場合は時間とともに慣れ、不安感は薄れていきます。

緊張や不安が強すぎることで、顔が真っ赤になったり、声や手がふるえたり、動悸や吐き気などの症状がみられることがあります。そのような状況を避けようとして毎日の生活や仕事に支障が生じているなら、それは「社交不安障害」という病気かもしれません。例えば、朝礼でスピーチをする時、公共の場所で食事をする時、会社で電話をかける時などにみられます。

このような「社交不安障害」は、国内に約300万人以上の患者さんがいると言われていますが、まだまだ知られていないのが現状です。脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、神経が過敏な状態におかれると生じます。治療には心理療法や薬物療法などがありますので、人前で異常にあがる方は心療内科などの医師に相談しましょう。

(参考文献: 精神科研修ハンドブック 第4版、海馬書房、2013)