■学校医より一口メモpart2 熱中症に注意しましょう
熱中症に注意しましょう
今年は例年になく35℃を超える真夏日が続いています。
特に、梅雨明けから急な気温の上昇もあり、体が慣れていないところで全国的にも熱中症にかかる頻度が多くなっています。
熱中症とは、外気においての高温多湿等が原因となって起こる症状の総称で、下記に分類されます。
Ⅰ度 |
熱痙攣(heat cramps) |
Ⅱ度 |
熱疲労(heat exhaustion) |
Ⅲ度 |
熱射病(heat stroke) |
特にⅢ度になると死に至る危険が強くなります。
それぞれの症状は
Ⅰ度 |
熱痙攣 大量の水分補給のみでミネラル不足からおこる。突然の不随意性有痛性痙攣と硬直で生じる。体温は正常であることが多く、発汗が見られます。 |
Ⅱ度 |
熱疲労 激しい脱水によりおこる。症状は様々で、直腸温は39℃程度まで上昇するが、皮膚は冷たく、発汗が見られます。 |
Ⅲ度 |
熱射病 体温中枢の異常をきたし、高度の意識障害が生じ、体温が40℃以上まで上昇し、発汗は見られず、皮膚は乾燥しており極めて危険な状態で早急な治療が必要です。 |
特に、5歳以下の幼児、65歳以上の高齢者、肥満、脱水傾向にある人(下痢等)、発熱のある人、睡眠不足などが引き金になります。
スポーツや暑い場所での労働などでは、水分補給のみならず、塩分補給を適度に行いましょう。イオン飲料や味噌汁などが有効と言われています。
簡単なミネラル水の作り方は、水1リットルに砂糖大さじ4と1/2、塩小さじ1/2で作ることが出来ます。さらに、クエン酸を加えると水の吸収がよくなります。クエン酸はレモンや梅干しに多く含まれています。適度な休憩と水分、塩分補給に気をつけて夏の暑い時期を乗り切りましょう
詳しくは下記、環境省のホームページを参考にしてください。
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html