ロコモとは、運動器症候群:ロコモティブシンドロームの略で、骨・関節・筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになる危険が高い状態のことです。
10年前、日本整形外科学会は日本の未来を見据え、このロコモという概念を提唱しました。日本は世界にさきがけて超高齢社会を迎え、平均寿命は80歳を超えており、これに伴い運動器の障害も増加し続けています。弱った骨や筋肉では、40代・50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降、思うように動けない身体になってしまう可能性があります。健康寿命を延ばすためにも、若い頃から運動習慣を身に付け、車で行くところでも自転車や徒歩で行く、エレベータには乗らずに階段を歩く、など日常生活の中で工夫して、体の衰えを防止しましょう。
ここでロコモ7つのチェック!
- 片足立ちで靴下が履けない
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を上るのに手すりが必要である
- 家の中のやや重い仕事(掃除機をかけることなど)が困難である
- 2kg程度の買い物をして、持ち帰るのが困難
- 15分続けて歩くことができない
- 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。
7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。
1つでも当てはまれば、ロコモの心配があります。片足立ちや柔軟体操のように無理のない軽い運動から始め、ゼロを目指してロコモを予防しましょう。