三豊・観音寺市医師会


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■インフルエンザの今冬の動向と対策は?

毎年、この季節になるとインフルエンザの流行が気になりますが、今年は既に8~9月の暑い時期に都市部で散発的に発生しました。幼稚園・小学校の一部が学級閉鎖になりました。何故、この暑い時期に発生したのでしょうか?インフルエンザウイルスが気温に無関係に感染を広げているのです。9月に発生したウイルスは香港A型(H3N2)と言われ従来の型から変異している可能性が高いようです。気温に耐性が出来たのではないかと考えられます。これまでは外気温が18度を超えるとウイルスは流行しなくなると考えられていましたが、高温でも耐えうるウイルスに変わったと考えられます。

今冬の流行するインフルエンザA型は、この香港A型と言われます。A型ウイルスはH〇N〇と記されますが、この表記はウイルス表面につくH基・N基の種類を表示しています。H0~12、N0~12の12種×12種が存在すると考えられますが理論上144種となりますが、現在は10種類程度が確認されています。

次に『インフルエンザ対策』ですが、従来からよく言われているように、下記のことを守ってください。

①    外出から帰宅後は手洗い・うがいを守る。

②    流行期にはマスクを装着のこと。

③    家庭内では室内を乾燥しないよう加湿する。

④    口呼吸より鼻呼吸する。(インフルエンザウイルスは湿気に弱い)

⑤    睡眠と栄養を摂りストレスを避ける。

最後にインフルエンザ流行期の前からワクチン接種をして下さい。有効期間はおよそ4~5ヶ月と言われています。老人やお子さんは是非接種しましょう。

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