急速な高齢化社会の進行に伴い、わが国のガン患者が増えています。わたしたちの2人に1人がガンになり、3人に1人がガンで命を落しています。この割合は、世界のトップレベルといえます。その一方で、医療の進歩により、約50%の方が治るようになりました。誰でもかかる恐れのあるガン。現在は、ガンと向き合いながら、ガンとともに生きる時代といえるでしょう。
ガンは、ある日突然、発症するわけではありません。10〜15年と長い年月をかけて現れます。喫煙や過度の飲酒など発がん性物質を毎日取り続けると、ガンになりやすくなります。
最近は、肉類などの動物性脂肪を多く食べる食生活の欧米化に伴い、女性の乳ガンと男性の前立腺ガン、大腸ガンが増えています。
ガンを防ぐには、ガンになりやすい生活習慣を改めること、
例えば
- タバコを吸わない。
- お酒はほどほどにし、週1〜2日は休肝日をつくる。
- 野菜、果物、海藻類などの食物繊維に富む食べ物をたくさん摂り、食事のバランスに気をつける。
- 楽しく無理のない自分にあった、適度な運動をする。
- 十分な休養をとり、ストレスをためない。
など、健康を保つ生活習慣を心がければ、ガンにかかるリスクを下 げることができるのです。たとえ、ガンになったとしても、ガン検診によって、早期発見することができます。定期的にガン検診を受け、自分のからだは自分で守りましょう。