全国的にヘルパンギーナが流行してきています。香川県でも全県下で増加しています。
ヘルパンギーナは夏風邪の代名詞の一つで、手足口病の兄弟分です。
原因は主にコクサッキーA群といわれるウイルスで何度もかかることがあります。また、ウイルス感染ですから特別な治療法はなく、熱が出ていても抗生剤は効きません。
突然の発熱と共に、口の中にたくさんの口内炎が出来、のどちんこの周囲によく出来るので痛くて飲み込めないため困ります。一方、お腹はすいているので怒ります。
熱は2〜3日で下がり、食べられなかった子供でも4日ほどすると少しずつ食事が摂れるようになります。その間、水分はしっかり摂るようにしましょう。痛みがやわらいでも、口内炎が治るには1週間ほどかかります。
他の人への感染については、主に飛沫感染(1週間弱)と手を介する感染(数週間)ですが、不顕性感染者(かかっていても症状のない人)や汚れた環境(蛇口やドアノブなど)からも感染します。潜伏期は3〜6日です。
おむつを換えた人や食事を作る人などは、十分に手を洗う必要があります。
一般的に症状は軽いのですが、稀に脳や心臓の重い病気になることがありますから無理はできません。
登園・登校は、解熱して、食事が十分取れてからにしましょう。
また、ヘルパンギーナの他にも夏風邪の代表として、先にあげた手足口病やアデノウイルスによるプール熱などがあります。やはり、残念ながら特別な治療法はありません。
これから、夏休みに入りますが、不規則な生活にならない様に気をつけましょう。